社長挨拶

当社グループは、「患者さんのQOL向上に貢献する」というパーパスのもと、「最先端の優れた医療機器の開発と販売を通じて、医療に貢献する」という経営理念を掲げています。日米共同開発を基軸に、日本のみならず世界の医療マーケットに価値ある医療機器を提供し、持続的な発展と企業価値の向上に努めております。

当社の歴史を振り返ると、1973年の創業以来、骨折治療材料の輸入販売を通じて事業を拡大し、1994年には米国市場に参入しました。2012年には、日本人の骨格に適した治療材料を提供するため、メーカー機能を強化し、商社からメーカーへの業態転換を進めてきました。また、2021年には中国市場にも進出し、「医療に貢献する」という理念の実現に向けた取り組みを推進しています。

一方で、日本の整形外科市場は高齢化に伴う社会保障費の増加や償還価格の引き下げ、円安による調達コストの上昇など厳しい環境にあります。しかし、2040年には65歳以上の人口が全人口の約35%を占めると予測される中、米国や中国でも老齢人口の増加が見込まれ、整形外科市場の拡大が期待されます。当社グループは各国・地域の多様な医療ニーズに対応し、更なる発展・成長を目指しています。

このような環境を踏まえ、当社グループはパーパス実現のため長期VISION「RT500」(2025年3月期~2033年3月期)を策定し、「医療現場のニーズを把握し、治療価値向上に資するサービスを高い専門性と品質をもって提供する」ことを目指してまいります。

全てのステークホルダーに対しても、マテリアリティ(重要課題)に取り組むことで、より魅力的な日本エム・ディ・エムグループを築き上げる所存です。

今後とも、当社グループへのご理解とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長 弘中 俊行